【小さな教室運営】初心は忘れるものだから

末吉真由美


末吉真由美

NHKの朝の連続テレビ小説
『カムカムエヴリバディ』を観ています。
(録画して、夜にみたり、数日分まとめて観たり
しています。)

 

先日の回で、茶道の本質を問われるセリフから
小さな教室運営者の「初心」について
考えるきっかけになったので
そのことについて書いてみます。

 

まずは、ドラマのその場面に
至るあらすじから。

 

 

安達祐実演じる女優・美咲すみれ。

 

関西の時代劇『黍之丞(きびのじょう)』
シリーズでかつてレギュラー出演し、
「おゆみちゃん」として人気を博した後、
東京進出しますが実は、仕事がない状態です。

 

そのプライドの高さから多忙ぶりを装います。

 

そんなすみれのために、映画村のイベントで、
彼女メインのショーが企画されます。

 

それなのに、

「なんで私が映画村のショーになんか
出なくちゃいけないのよ、
私を誰だと思っているの。美咲すみれよ。

メインだろうがなんだろうが、
ちゃちなショーでしょう。
子供が喜ぶ忍者だのなんだの出てくるような・・・」

こんな気持ちが起点となりながらも、
話は進んでいきます。
(途中のやりとりは割愛)

 

ショー企画『京都茶道家殺人事件』
という役の中で必要になってくる
茶道の作法を教わることになるのですが、

 

すみれは、元来の不器用さに加えて、
素直さが足りず、全く上達しません。

 

しまいには厳しい指導に嫌気がさし、

「もぉいや! やってらんない」

とお稽古を投げだします。

 

そこにベテラン茶道家の
市川実日子演ずる野田一子が来て、
全員を座らせ、改めてお茶をたてながら言った言葉

「お茶はなぁ、作法の正確さでもない、
仕事の成功の道具でもない、
相手のことを想う気持ちや。

それだけのもんや」

と、茶道の本質を問い正します。

 

 

ここで、お茶の世界でいう

作法の正確さでもない、
仕事の成功の道具でもない

”相手のことを想う気持ち”

 

を考えてみました。

 

ステージのためのお茶のお稽古であっても、
この一期一会を相手のことを想う気持ちで
お茶をたてたら、すみれは、
どんなお点前になるのだろう。

 

また、お茶の場面を離れて考えた時に

 

ステージを観にくる相手が
大人であっても子供であっても、

 

相手のことを思ったとき、
どんな振る舞いになるのだろう。

 

目一杯楽しんでもらう。
来てくれたことに感謝を伝えられる
そんな演技をしたいと思うかどうか。

 

何かを始めた時は、
「初心」に溢れています。

 

きっと最初はそんな気持ちで
すみれも女優をやっていたのだと思います。

小さな教室運営で大切なこと

 

私たち、小さな教室運営者で考えてみると、
外部でのワークショップ依頼を
いただくことがあります。

 

自分で主催するもの以外は、
相手の条件に沿って受ける形が多いので、
メインのキャッシュポイントとしては、考えません。

 

「やりがい」や「経験値を上げる」
「普段出会わないような人たちとのコミュニケーション」
「新しい着想のきっかけ」など

 

プラスになることばかりですが、
目に見えるものではないですね。

 

一方で、こんな子供相手の仕事・・・
と思いながら

 

そこに「気」が入らない、
この美咲すみれがまさにそうですが、
このマイナス感情も同じく、目には見えません。

 

どちらも目に見えないもの。

これを私たち小さな教室運営者に当てはめてみると、
何を見るか、何を見ようとするか

問われている気がしました。

 

石けんのある暮らしを広げる専門家、
恋する石けん®︎ライフデザイナーという
認定をさせていただいています。

 

その中の2人が、ヨコハマくらし館で、
この季節にぴったりな石けん作りの
ワークショップをします。

イースターエッグソープ

(↑3/19 ヨコハマくらし館にて
イースターのエッグソープを作る)

その試作のやりとりを見ていると、

 

親子で楽しめるようにとか、
子供さん1人でも、
大人の方も楽しんでいただけるようにとか、

 

来場者のさまざまを想像しながら
準備に勤しんでいるのが
側から見て感じています。

 

正直、この年齢層バラバラ、
誰がくるかわからない状態での
準備は大変なものです。

 

それでも、”そこまでやるの”
と言われるくらい、
楽しんでもらいたい気持ちを
半端なく感じています。

 

身内贔屓に聞こえるかもしれませんが、
恋する石けん®︎ライフデザイナーの姿から
私自身も学ばせていただいています。

(恋する石けんライフデザイナーは
ボタニカルライフプランナー®︎という
育みの中にある石けんのある暮らしを
提案ができる人です。)

 

映画村のステージを楽しむ
お客さんに対して

 

演者として
最高のパフォーマンスを出す、
そしてお客さんに感謝する
『相手のことを想う気持ち』
と同じです。

 

長く「あること」に携わっていると、
ともすると、
初心を忘れてしまうことがあるかもしれません。

 

いえ、忘れてしまうものと
言った方が良いでしょう。

 

だから大胆にもなれるのですから、
そこにはプラスの要素もあると思っています。

 

<<忘れるけれど、思い出すこと>>
が大切ですね。

「初心」

 

初心、忘れるべからず

↓ ↓  ↓

初心、時折、思いだそう

 

思い出すタイミングは、節目、記念日、
月の満ち欠け、1ヶ月の初日・・・
こんな感じに意識的にとってみましょう。

 

 

おまけ▼

 

お茶席の主人が選ぶ掛軸には、
茶会におけるテーマや客への
メッセージが込められるものです。

 

●美咲がお稽古をし始めた時の掛軸
「喫茶去」
《お茶でも飲んでいってください》という意味
(隠された意味―お茶でも飲んで出直してきなさい)

 

茶室に集う客は
その人物像や背景には関係なく
等しく客である

 

●美咲が稽古を投げだした日の掛け軸
「和敬清寂」
《互いに心を開いて仲良くする、
互いに尊敬しあう》
《どんなときにも動じない心》

 

掛軸に書かれた4文字に茶道の心が込められていて、
美咲のわがままで荒れた場に
ぴったりの言葉であることも
ドラマの話題になっているようです。

 

 

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お教室をはじめてみたいな
教室をするってどうすればいいのかな。
また、始めてはいるけれど
このまま進んでいいのか迷っている

 

できたら趣味の教室ではなく
仕事と呼べるようになる
一歩踏み出したステージに行きたいな

 

そのような思いがある方に向けて
「教室スタートのための12日間マインドセット」を
毎朝8時にメールをお送りさせていただいています。

 

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