【教室運営】オンラインレッスンの材料配布やオーダー受注の落とし穴

手作りコスメ


4月、5月に開催予定だった
自然派お菓子教室を
オンライン講座に
振替させていただきました。

 

(写真は、講師の佐久間矩子さん
当ラボに打ち合わせにいらしていただいた
時に試作している様子
小田原でナチュラルスイーツ工房
toitoiを営まれています。)

 

今日は、こういったリアルに
開催できなくなってしまった
お教室がオンライン対応になったり
録画視聴になったりする場合、

 

材料を発送することについて
気をつけなければならないこと
について

 

また、教室にいらっしゃれない方のために
オーダー受注をしたり、
完成品を送ることについて
お話しします。

 

まず、小分け材料のお渡しについて。
保健所に確認をしました。(by佐久間さん)

レッスンのサービスの一環として
お渡しする分には可能。

ただし、小分けしたものを
レッスン会場や通販で

「1袋○円」と
その材料自体に値段をつけて
販売するのは不可。

これに関しては
食品製造業の許可が必要。

 

完成品を送ることについて
はどうか。

 

佐久間さんの場合は、
販売がメイン事業のため、
菓子製造業の許可のある
キッチン(工房)をもっていらっしゃいます。

 

つまりお教室をされる場合でも
その完成品を送ることに関して
なんら問題ないわけです。

 

ところが、もし
お菓子作りのお教室業だったとしたら
通常の生活で使う自宅キッチンでも
お教室のみならできても

(「習う人がご自分で
自家消費のためのお菓子を作る」
から)

 

レッスンの一環とはいえ、
完成品を送ることに関しては
法律上、NG になってしまいます。

 

ここは気をつけなければ
いけませんね。

手作りコスメ

続いて、手作り化粧品(コスメ)
についてのレッスンの
材料配布について。

 

ものによっては🆖になるものが
ありますのでしっかり確認すること、

 

また完成品をお送りすることに関しても
薬機法(医薬品医療機器等の
品質、有効性及安全性の確保等に
関する法律)に
抵触することになります。
(化粧品として市場で売っているものを除く)

 

虫除けスプレー、バスソルト、
アロマスプレー(ボディ、顔用)
アロマ香水、身体用アロマフレグランスなども
該当します。

 

恋する石けん

手作り石けんに関しても同様です。

 

日本では身体に使う石けんが
化粧品であり、薬機法の下に
あることを考えなければなりません。

 

石けんのオーダー受注に
関しても
「化粧品製造業の許可」が
必要になります。

 

またそれを市場に出す
「化粧品製造販売業の許可」
という必要な2つの業の許可。

 

よく知った間柄の
個人間のやりとりで
当事者の合意と責任の下
されることは

 

私の個人の見解としては
良いと思うのです。

 

ただしその場合でも
なんらかの問題発生、
当事者の話し合いで解決できない時は
PL法(製造物責任法)が免れないこと

 

SNS等で公開する時点で
不特定多数にむけたサービスと
なってしまうこと、

 

有償無償に関わらず
個人間のならわしでされる
”プレゼント”の範疇から逸脱していること

ここを考えないとですね。

 

そして”プレゼント”の意味の
履き違えもあります。

 

「プレゼントしま〜す!」との公開も
無料だからOK、
有料だから🆖ではありません。

 

 

「製造」という行為を
誰がするのか。

 

このブログの読者さんは
趣味から一歩出たい、
真剣に「お教室のことを考える」方々なので

 

右見て、左見て
同じことをするのではなく

 

きちんと調べる
(一次情報から)
精査する

 

この意識が必要です。

 

かくいう私ももしかしたら
知らずに誤りを犯しているかもしれません。
その指摘をありがたく受け
学び続ける覚悟があり

 

こうして発信に努めています。

 

だからもし現時点で
「あっ」って思うことがあっても
これから気をつけて

 

問題意識を持つ
アンテナを立てること

 

「知らなかった」じゃ済まされないと
言われるかもしれませんが、

 

これこれこう考えて
こういうことを調べて
専門家の誰々に直接聞いて(何月何日)
この行為に至った

 

何かするときに
こういう記録をつける癖をつけておくと、

 

事業初心者が
真摯にやろうとしている過程が
わかります。

 

大切なのは、いつでもそれに至る
ことを堂々と説明できる自分でいること。

 

それには不特定多数にすることに対して
法律に抵触しないかという
意識をもつことが必要です。

 

趣味でやる教室との違い
生徒さんの数が多いとか
自宅でやっているか否かではなく、
これが大きな1つと言えるかもしれませんね。

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お教室をはじめてみたいな
教室をするってどうすればいいのかな。

 

また、始めてはいるけれど
このまま進んでいいのか迷っている

 

できたら趣味の教室ではなく
仕事と呼べるようになる
一歩踏み出したステージに行きたいな

 

そのような思いがある方に向けて
「教室スタートのための12日間マインドセット」を
毎朝8時にメールをお送りさせていただいています。

 

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お手元にお届けいたします。

 

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