小さな教室で好きなことを仕事にするには?「専門脳」と「仕事にする脳」

フェールマヴィ


好きなことを仕事にするには?
「専門脳」と「仕事にする脳」を育てる

アロマを学ぶ。
ハーブを学ぶ。
植物療法を学ぶ。

資格を取る。

さらに上の資格を取る。
新しい知識や技術を身につける。

好きなことだから、
もっと知りたい。
もっとちゃんと学びたい。

ものづくりなら、
もっと上手になりたい。

そうやって、
たくさんの時間とお金をかけて
学んできた方も多いと思います。

そして、
「いつか好きなことを仕事にしたい」
「小さな教室を開いてみたい」
と思ったときにも、

 

もう少し勉強してから。
もうひとつ資格を取ってから。
もっと自信がついてから。

そんなふうに思ってしまうことがあります。

 

でも、私は、
「専門脳」と
「仕事にする脳」は、別のもの
だと思っています。

「専門脳」は、もう十分に
育っているかもしれない

 

私がここでいう「専門脳」とは、

その分野の知識を深めたり、
技術を磨いたりするための力です。

 

好きなことだから、
もっと知りたい。
もっと上手になりたい。
もっと深く学びたい。

 

その気持ちは、
とてもよくわかります。

 

私自身も、
今も専門分野について
学び続けています。

 

専門性には、
「ここまで来たから終わり」
ということはないのだと思います。

 

でも、

「専門性を深めること」と
「その専門性を仕事にすること」は、
同じではありません。

 

自分ではまだまだと思っていても、
周りから見れば、
「それ、教えてほしい」
と密かに思われているくらいの
知識や経験を、すでに
持っているかもしれません。

 

では、その専門性を
「仕事にするための力」
を育てることには、

 

どのくらい時間やお金を
かけてきたでしょうか。

 

「えっ?そういうことって、
学ぶものなの?」

と思われるかもしれません。

でも、
考えてみると
とても自然なことなんです。

会社では、たくさんの人で
「仕事」をつくっている

 

これまでのお仕事が、

会社員だったり、
パートだったり、
アルバイトだったりしたとします。

もちろん、
そこで求められる能力も責任もあります。

 

仕事を通して身につけてきたことも、
たくさんあると思います。

 

ただ、

自分で小さな教室を運営することとは、
大きく違うところがあります。

 

会社には、
いろいろな役割を担う人がいます。

 

・お金のことを管理する人。
・商品やサービスを
どう知ってもらうかを考える人。
・営業する人。
・契約や法律について考える人。
・商品をつくる人。
・お客様に対応する人。

たくさんの人が
それぞれの専門を担いながら、

ひとつの会社を動かしています。

自分は、
自分に与えられた仕事を
責任をもってやる。

そして、
自分で毎月仕事を取ってこなくても、

決められた時間働けば、
決められた日にお給料が入ってくる。

これは決して、
雇われて働くことのほうが簡単、
という意味ではありません。

 

大きく違うのは、

「仕事そのものをつくり、経営する」
という部分を、
自分ひとりで担わなくてもよかった、
ということです。

小さな教室も、ひとつの「経営」です

 

ところが、
自分で小さな教室を始めると……

 

突然、
全部、自分の仕事になります。

“小さい”なんて関係なく!

 

レッスンを考えるのも自分。
価格を決めるのも自分。
発信するのも自分。
マーケティングを考えるのも自分。
お申し込みを受けるのも自分。
お客様とやりとりするのも自分。
売上を管理するのも自分。
経費を管理するのも自分。
帳簿をつけるのも自分。

 

そして、

個人事業として仕事をしていくなら、

必要な届出や、
税務、法務についても、

自分の仕事に関係する範囲で
知っておく必要があります。

「小さな教室だから」

「まだ、それほど売上がないから」

といっても、

仕事として続けていくなら
避けて通れないことがあります。

売上はいくらだった?
経費はいくらかかった?
利益はいくら残った?
この価格で続けていける?

どのくらいのお申し込みがあれば、
仕事として成り立つ?

小さな教室でも、
それはひとつの「経営」なんです。

「自分として立つ」は、
気持ちだけの話ではない

 

私は、

「自分として立つ」
という言葉を大切にしています。

これは、
自分らしくいよう、
という気持ちだけの話ではありません。

 

自分の好きなことを
「仕事にする」
と決めるということは、

 

小さくても
自分が事業主になること。

そして、
自分の仕事を、自分で経営すること。

 

ここまで含めて、
「自分として立つ」
なのだと思っています。

 

だから、
必要なのは「集客」だけでは
ありません。

 

何を商品やサービスにするのか。

どんな人に届けるのか。
その人のどんな困りごとや願いに応えるのか。

 

それによって、
どんな価値を届けられるのか。
いくらにするのか。
どのくらいのお申し込みがあれば、
仕事として成り立つのか。
どうやって知ってもらうのか。

 

どうやって
お申し込みにつなげるのか。

 

一度来てくださった方と、
その後どんな関係を育てていくのか。

そして、
売上を見る。
経費を見る。
利益を見る。

 

これらも全部、
「好きなことを仕事にする」
の中に入っています。

それなのに、専門脳で
「もっと勉強しなくちゃ」
と思ってしまう

 

考えてみたら、
当然なんですよね。

 

会社では、
何人もの人が分担していた仕事を、

 

小さな教室では
ひとりで担うのですから。

 

ところが、
なかなかお申し込みにつながらない。
思うような売上にならない。
教室をどう育てたらいいかわからない。

 

そんなとき、専門脳で
「もっと勉強しなくちゃ」
と思ってしまうことがあります。

 

もっと専門知識を増やそう。
もっと難しい資格を取ろう。
もっと新しい技術を身につけよう。

 

そうやって、
専門脳ばかりを、
さらに磨こうとしてしまう。

 

もちろん、専門性を磨き続けることは
とても大切です。

私自身も、
学び続けています。

でも、すでに十分な専門性があって、
それを仕事にしたいと思っているのに、
なかなか仕事にならないのだとしたら。

 

足りないのは、
別のことなのかもしれません。

「専門脳」と「仕事にする脳」は、
使う筋肉が違う

 

専門脳と、
仕事にする脳。

どちらが上でも、
下でもありません。

ただ、
使う筋肉が違う。

 

そして、
「仕事にする脳」は、

生まれつき商売が得意な人だけが
持っているものではありません。
これも、学ぶものです。

 

お客様や生徒さんになる方は、
どんな人なのかを見る。

自分の商品やレッスンの価値を
言葉にする。

価格を考える。
レッスンを設計する。
発信する。
お申し込みまでの流れをつくる。
数字を見る。
小さくやってみる。
反応を見る。

うまくいかなければ、
また考える。

そして、
またやってみる。

これも全部、

小さな教室を
仕事として育てていくための
大切な学びです。

「こんなに学んだのに、
どうして仕事にならないんだろう」

 

もし今、

「こんなに勉強してきたのに、
どうして仕事にならないんだろう」

「資格もあるのに、
なかなか教室を始められない」

「発信しているのに、
どうしてお申し込みにつながらないんだろう」

と思っているとしたら。

それは、

専門性が足りないからでは
ないです。

もう十分、
持っているものはある。

ただ、
それを誰かに届け、
価値として伝え、
お金をいただき、
仕事として続けていくことを、

これまで学ぶ機会が
なかっただけなのかもしれません。

私も、最初から「教室を経営する」
ことを知っていたわけではありません

 

私自身も、

最初から
教室運営や経営が
わかっていたわけではありません。

私が教室を始めた頃は、

今のように、

個人が自分の専門分野を活かして
「教室を開く」ことで仕事をする、

というスタイルも
今ほど一般的ではありませんでした。

お手本を探すとしたら、
紅茶教室だったり、
フラワーアレンジメント教室だったり、
お料理教室だったり。

そんなところだったように思います。

レッスンをつくって、
人に来てもらって、
価格を決めて、
伝えて、やってみる。

うまくいかなければ、
考える。

そして、
またやってみる。

そんなことを
長い時間をかけて
繰り返してきました。

その経験の中で、
私がいちばん大切だと思うようになったのは、

単に
「集客できるようになること」
ではありません。

 

私は、
何を大切にしたいのか。
誰に届けたいのか。
なぜ、
私はこれを仕事にしたいのか。

自分で考えて、
自分で選んで、

必要なときには
人の力も借りながら、

自分の場所で、
自分として立つ。

小さな教室だからこそ、

そこを大切にしたいと
私は思っています。

好きなことを仕事にするために、
次に育てるもの

 

もし今、
「好きなことを仕事にしたい」
と思っていて、
もう十分に学んできたのに、

なかなかその先へ進めないのだとしたら。
次に必要なのは、
もうひとつ資格を増やすことではなく、

今、自分の中にあるものを、
仕事として育てること。

なのかもしれません。

専門脳は、
これからも磨いていく。

そして同時に、

仕事にする脳も、
少しずつ育てていく。

その両方があってこそ、

「好き」が、

自分らしく続けていける
「仕事」になっていくのだと思います。

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