【小さな教室運営】 信じているものを、かたちにする

小さな教室運営個別相談


── はじめたい人へのエール

ノーベル生理学・医学賞の受賞ニュース
その中で、読売新聞オンラインの記事に
書かれていたこと。


「Tレグ」と呼ばれる
免疫を抑える細胞の存在が、

かつては否定され、冬の時代を長く経て、
ようやく評価されたという話がありました。

受賞した坂口志文教授のまわりには、
昼夜を問わず、実験を重ねていた
仲間たちがいて、

信じていたものを“かたち”にするまでに、
実に20年もの歳月がかかったそうです。


何か新しいことをする時。
これまでになかったものを
生み出そうとする時。

それは、多くの理解を得られない
時間と向き合うことでもあります。

わたし自身も、教室をはじめたころ
似たような気持ちを味わいました。


アロマテラピーの学びを深めるなかで、
クラフトづくりは、香りを
“実用しやすいかたち”で
暮らしに取り入れる入口になりました。

化粧水やクリームを自分でつくるようになり、
その延長で「石けん」もつくりはじめたのです。

(きっかけは暮らしのエッセイ
前田京子さんの「お風呂の愉しみ」です。)

でも、石けんは少しちがっていて——

植物油に含まれる脂肪酸のちがい
読み解きながら、

「オプション」と呼ぶ材料
(たとえば、ハーブの浸出油や蜂蜜、クレイなど)を
肌や季節に合わせて配合する。

その奥深さが、わたしの
知的好奇心五感の感性
ぐいぐい引き寄せました。

手を動かすたびに、
新しい発見があり、

(これは失敗なのかなと思った石けんも
ちゃんと石けんとして機能することが
わかったりしたことなど)


それが、ただただ楽しくて…
いつのまにか夢中になっていました。


そんな頃、こんなふうに
言われたことがあります。

「石けんづくり?
すてきなご趣味ですねぇ。」

もちろん、良い言葉でおっしゃって
くださったことはわかっていたので、
そのように受け止めさせていただきました。


でも、その言葉がどこか
「軽やかにとどまっているもの」として聞こえて
すこしだけ寂しい気持ちになったのを覚えています。

末吉真由美

白馬岳山頂 花崗岩の方位盤

この写真は、
白馬岳の山頂にある
花崗岩の方位盤です。


登山者が写真を撮ったり、
山の名を確かめたりする、静かな目印。

実はこの石、約190キロもあるそうです。


それを、ある一人の男性が、
背中ひとつで、
道なき雪渓を越えて、
山頂まで運びあげたのだとか。

なぜ、そんな重いものを?
なぜ、ひとりで?

理由は語られていません。
ただ、「登った」という
事実だけが残っています。

人はときに、誰にも見えない重さを担いで、
それでも、誰かのためになると信じて、
歩いていくことがあるのかもしれません。

教室をはじめるという営みも、
どこかそれに似ています。


自分の“信じていること”を、
まだ見ぬ人に向かって、
静かに届けようとすること。

この方位盤のように、
誰かの“道しるべ”になるものを、
黙々と運ぶ人がいる——

そのことを、ふと思い出しながら、
この記事を書いています。

「趣味」って、なんなんだろう?

最近、ふとそんなことを思うのです。

誰かに認められるためでも
役立てるためでもなく、
ただ、自分の“こころ”が動いてしまうこと。

それって、もしかすると——

“自分のいのちが
何にときめくかを教えてくれるセンサー”

なのかもしれません。


自分が心地よくなれること。
ふっと笑顔になれること。
そっと触れていたいと感じるもの。

それは、たとえ誰がなんと言っても、
その人にとっての「宝もの」なんですよね。


そして不思議なことに、
その“好き”を大切に育てていくと、
ある日、誰かの癒しや希望につながっていくことがある。

わたしにとっての石けんづくりは、
まさにそんなふうに
はじまったものでした。

信じているものを、かたちにする

それは、ときに、とても孤独な営みです。

けれど、その手が生んだ「かたち」が、
誰かの肌に、心に、届いたとき
そのすべてが報われる気がします。

これから教室をはじめようとしている方へ。
もしくは、もう始めているけれど、
まわりの反応に少し不安を感じている方へ。

「石けん作り? すてきなご趣味ですね」
そんな言葉に、わたしも
心が揺れたことがあります。

でも、自分の中の声を信じたから
今、こうして続けてこれました。


先生になること。
ビジネスにすること。
それがゴールではありません。

でも、「すきなこと」を
丁寧に、繰り返し、深めていくこと。

それが、やがて誰かの役に立つ日が、
きっと来るのです。


どうぞ、信じてください。
自分の“感じていること”を。
かたちにしてみようとする、その想いを。

小さな教室は、世界のどこかの
「小さな希望の場所」になるかもしれません。


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